2023年8月21日(月)OSAKAしごとフィールドで、シニア向け就活の疑問不安解決セミナーを担当しました。
セミナー前に疑問質問を受け付けたところ、ありがたいことに率直なお声がたくさん!
今回はセミナーでお伝えしたことも含め、これからの時代のシニア層の仕事選びについてお伝えします。
シニア層の就職活動で特に多い質問
シニア層で特に多いのが、
「やりたい仕事がない」
「これまでの経験が生かせる仕事がない」
「清掃や警備ばかり」
などなど、仕事選びに関すること。
そしてその背景には、シニア向け求人への不満がチラリチラリと見え隠れしています。
シニア就活では、求められる求人の種類・仕事内容が変わってくるので、不満を言いたくなる気持ちはわかります。(とてもよくわかります…)
でも残念ながら不満を言ったところで現実を変えることはできない。
このような状況でも前向きにシニア層が自分にあった仕事選びをしてほしい。
そんな思いを込めて、仕事えらびの3つのポイントをお伝えします!
■ポイント1:「ない」ではなく「ある」に目を向ける
まずは引き寄せの法則の視点から。
「ない」と思っていると「ない」現実が生まれ、「ある」と思っていると「ある」現実が生まれると、引き寄せの法則では言われます。
多くの成功者や自己啓発系・スピリチュアル系の方が言っている「思考が現実化する」という話。
私もこれまでの人生を振り返り「そのとおり!」と確信しています。
それも悪いイメージほど早く現実化しやすい…
なのでいい現実を作り出すためにも前向きな思考を意識して実践してみてください。
「こんな仕事しかない」ではなく「こんな仕事もあるんだ」
そんな小さなプラス思考の積み上げが、あなたに合った仕事を引き寄せる磁石になりますよ。
■ポイント2:「やりたい」よりも「できそう」で探す
今からWEBをやりたい!
ITにチャレンジしたい!
新しいことへの意欲やチャレンジしたい気持ちは、とても素晴らしいことですが、正直なところハードルが高い仕事はあります。
新たなことにチャレンジすることはいいことですが、費用をかけて勉強したのについていけずに自信喪失をしてしまった。
なんていう方も実はいらっしゃいます。
シニア層は体力的にやはり若い時と比べると落ちてくるので、自分を大事にすることもとても重要。
そしてシニア層の方の強みはなんといってもこれまで培ってきた経験やスキル。
例えば販売職に興味がある。
でもこれまで事務の経験しかない場合。
いろいろな会社を経験してきた。おかげで人とすぐに打ち解ける力はついたと思う。
あと周囲の若い・年配など世代関係なく信頼関係を築いて仕事を進めてきた。
販売職の経験はないけれど、これまでの経験を活かして「できそう!」といった感覚です。
仕事は「決める」がゴールではなく「続ける」ことが重要。
できそう、続けられそう。
そんな視点で探してみることをオススメします。
■ポイント3:仕事の価値転換:お給料をもらいながら陰徳が積める機会と捉えてみる
シニア向けの求人を見ていると、清掃、警備、介護などいわゆる昔でいう3Kといわれる
・キツイ
・汚い
・厳しい
といった求人が多い傾向がみられます。
(昨今の働き方改革で随分改善はされてきていますが)
このような大変と思える仕事にも、必ずいい面と悪い面が存在します。
神道や仏教では「清め」という行為は大変重要視されています。
神社やお寺は朝の掃除から始まり、掃除で終わるといわれるくらい精神修行の一環でもあります。
また「陰徳を積む」という言葉がありますが、これは人知れず善行を積むという意味。
この言葉とセットになるのが「陰徳あれば陽報あり」ということわざで、陰徳を積むと幸福がやってくるという意味があります。
シニア求人に多い清掃や警備、また目立たない地味な仕事は、実はお給料をもらいながら陰徳を積むことができる。
それは幸せの種となり、自分に返ってくる。
そう捉えてみると、清掃や警備などシニアに多い求人の価値が見えてこないでしょうか。
前向きにシニア層が自分に合った仕事選びをするポイントとして
- 「ない」ではなく「ある」に目を向ける
- 「やりたい」よりも「できそう」で探す
- 仕事の価値転換:お給料をもらいながら陰徳が積めると捉えてみる
3つをお伝えしました。
私がシニアの方々の就活支援に関わっていて強く感じるのが、みなさま真面目で仕事の厳しさ大変さをしっかり理解されているということ。
それにより仕事観が身に付いていらっしゃるのが、とても素晴らしいと思っています。
今後少子高齢化に伴い労働需要が高まり、ますますシニア世代の活躍が求められます。
若手とは違う安定感。そしてこれまでの人生経験で培った経験スキルをぜひ世の中に還元してほしい。
そして、お一人お一人が心身ともに明るく健康なシニアライフを過ごしていただくことを心から願っています。