1. 女性のための人間力アップ講座(全15回)
  2. 女性のための人間力アップ講座
  3. 女性の人間力アップ講座【第9回】子どものしつけ
 

女性の人間力アップ講座【第9回】子どものしつけ

女性の人間力アップ講座【第9回】子どものしつけ

みなさまこんにちは〜!6月に入り、少しずつ日常を取り戻し始めたような雰囲気ですが、いかがおすごしですか?

ではでは早速。15回シリーズの女性の人間力アップ講座も折り返し地点に入りまして、今日の第9回のテーマは「子どものしつけ」です。

 

ただいま子育て真っ最中!という方もいれば、これからお母さんになるような方、もう子育ては卒業といった方や私みたいに子育て経験がない方など、いろいろなケースがあると思います。

今回のテーマの「しつけ」は、子どもがいる、いないにかかわらず、部下や後輩を育てる役目を担っている女性経営者やリーダーにはぜひ知ってほしい

 

緊急事態宣言が解除されて、6月に入りようやく新入社員が出社したといったところもあるようなので、若手の人材育成の観点でもとっても参考になりますよ!

 

ではでは、本題に入ってまいりましょう〜


(ちょっと補足)このブログ講座は森信三先生著「女性のための修身教授録」の講義内容から抜粋して重要ポイントをお伝えしております。



しつけは根競べ

それでは早速。躾については、誰でも大事なことはわかっています。ハイ。

でも真にわが子にこの躾ができる母親はおそらく10人に1人もないといってもいい!と森先生ははっきりとおっしゃっています。(相変わらず先生は手厳しい)



その理由がこちら↓

畢竟(ひっきょう)するに、母親がわが子に対して根負けするからであります。

躾というものは、ある意味では親と子供との根比べといってもよいからです。

つまり親が負けるか子が負けるかーーという一種の根比べといってもよいのです。


例えば、返事を「はい」と1つさせるにも、呼んでもすぐに返事をしない人。返事をしても「はい」と言わず「なあに?」と言う人。

この時に、「呼ばれたらハイと返事をしなさい」や、「『なあに?』じゃなくて『はい』と返事するのよ。」と注意をしても1回で修正できることなんて、実際問題、ほんとまれなことですよね。。

なので、返事一言だけでも徹底的に改善させるには、根気がいるってことなんですね。

 

そして、毎回指摘をしても改善できていなければ、何度もしつこく指摘をしますよね。

 

そうすると「そんなにしつこく言わなくてもいいんじゃないの?」って反論をされたり、あからさまに「いやーな顔」をされたりする。そうすると指摘をするこちが側も嫌な想いをするので、

「もうこれ以上言っても無理だからしょうがないか」

「あんまりしつこく言うと嫌われちゃうしなぁ」

と辞めてしまうことも少なくない。

 

まさにまさに、どっちが勝つか負けるか。

ううーーーん、まさに根比べ勝負でございます。


そもそも、躾とはなんぞや?

躾は根比べというのはわかりましたが、そもそも躾とはどういうこと?という「そもそも論」に対しても、森先生こう答えてくださっています。

躾とは、一面からいえばこれまで浸み込んだ悪い癖を、根こそぎとってしまうとともに、

その代わりに立派なよい癖を、しっかりと植え付けることだともいえましょう。


躾をする=その人の悪い癖を直す=よい癖を植え付けるということなんですね!なるほど、なるほど〜。

しかし、この癖って曲者で、一度癖になったものってちょっとやそっとじゃ直らないものなんですよね。

 

・肘をついて食事をする

・お箸の持ち方が間違っている

・あいさつができない

・物を出しっぱなし、放りっぱなし

・すぐに言い訳をする

・貧乏ゆすりをすぐにしてしまう。。。

 

などなど、頭でわかっていても、体に染みついてしまっているというか。。無くて七癖ということわざもあるように、どんな人でも癖は多少は持っている。自分自身の癖もそうですが、自分と一体化しているので、そりゃ、直すのに根気がいりますよね。

 

根比べに負けへんで〜!の源泉は慈愛♡

 しかし、そもそも強敵である癖に加えて、本人のいやーな表情、うるさいなあという口答え。

「そこまでしなくてもいいやん」とあきらめるか。「いんや!ちゃんと改善しなきゃいかんでしょ!」と根競べに立ち向かい続けるか。ここは悩ましいところ。。。


しかし、多くの敵は存在していますが、この根比べに勝ってこそ、躾が成り立つというもの。でございます。

やはり、母親、指導者、リーダーとしてはここに立ち向かわなくてはいけないですよね!

この躾に立ち向かう気持ちの源泉はどこからやってくるのか。

それは「慈愛」だそうです。はい、こちらが森先生のお言葉です。

すなわちわが子の躾に対する根気の源泉は、まったく母親の慈愛の一念のほかないわけであります。

つまり「この子の癖は、今のうちに直しておいてやらぬと、あの子はこの癖のためにづまづくときがあるかもしれないから」というような、聡明な見通しから湧き出る慈愛によって、「どうしても、この癖だけは取り除いておいてやらなくては」という一大意志力も出てくるわけであります。

とにかく、「これ直さないとあなたのためにはならないのよ〜〜!!」という、相手を思う愛・愛・愛・ラブ♡が根底にあるかどうかなんですね。

 

でも、愛よりも「負けてたまるか〜という意地」の方が、パワーがありそうに思えませんか。この意地と慈愛の違いについても、このようにおっしゃってくださっています。


意地は張り合いは一見強そうにも見えますが、いつかは尽きる期のあるものです。

ところが慈愛の源泉から湧き出す根気にいたっては、まさに尽きる期のないのが本来であります。


旅人のマントを意地になって強風で脱がそうとする北風さんと、温かく見守ってぽかぽかと温めて、自ら脱がそうとする太陽さんが主人公の「北風と太陽」のお話のような感じですね〜。

 

とにかく、大切なのは相手を思う心。


嫌われても、いやな顔をされても「相手を思う心から出る注意は、必ず伝わるはず」そんな思いが、躾には必要なんですね。


そしてもう1つ大切なこと。自分も根気よく悪い癖を直す努力をしましょう。

はい、根比べに負けない躾には「慈愛」「ラブ♡」が大切なことはわかりました。ではでは、この根気自体、自分も身に付けないといけないですよね〜

 

そのためには、、ハイ。またまた森先生、ばっさりのご指導がございます。

それは現在あなた方自身が、娘として自分の欠点を直す上で根気強く、どこまでその力を尽くすことができるかということでしょう。

実際自分の欠点1つ直すだけの根気のないものが、どうして将来人の子の母となって、幾人ものわが子の欠点を、根気よく直すことができましょうか。

はー!来ました!でました!森先生のいつもの厳しいご指導。結局は、人に言う前に、自分も取組めよ!ってことですね。

わが身を振り返り、精進、精進あるのみです〜笑

最後に

ということで、今日のテーマ「こどもの躾」についてみてきましたが、最後にポイントをまとめますね。今日のポイントは4つ


1.しつけは根競べ。

2.嫌な顔・口答えをされても根競べに負けない。

3.しつけの根源は相手を思う慈愛 愛♡愛♡ラブ〜♡

3.根気を身に付けるには、まずは自分の欠点を根気よく直す努力をしなされ。


でした。私は研修講師という立場で、受講者の課題解決やスキルアップに日々かかわっていますが、特にマナーや接客応対など、基本的なテーマが多いのでこの躾に共通するポイントが多いんですよね。まさに、この根気・慈愛という重要さを身に染みて実感しております。

 

ここで私自身が指導をする時に心がけていることをちょっと共有。それは、


・指摘をする時は表情は笑顔

・そして何度も注意をする時には「私しつこいんだよね〜わはははー」と前置きを伝えて注意をする。


です。恐い顔をしながら指摘をすると、受け手としてはかなりキツイですよね〜。でも笑いながら、ちょっとクッションをはさむと抵抗値がちょっと和らぐ。そんな私の指導の姿を見た受講者からは「ニコニコしながらのしつこい指導が怖い。」といわれ好評です笑
よかったら今後の指導のご参考まで!

そして、、人に指導するからには、自分の癖も根気よく直す努力をしなされよ!とまた厳しいご指導をいただきましたので、気持ち新たに精進したいと思います。(反省。。)

ということで今日はこのへんで。次回のテーマは「大自然の営み」。

自然から、人間力を高めるポイントをまた森先生に教えていただきます〜。それではまた!